久々に、テレビドラマを真面目に見ました。 表題にある「僕の生きる道」、スマップの草彅君が主演していました。私は、ふだん、あまりテレビドラマを一生懸命に見る方ではありませんでしたが、このドラマは録画しても必ず見ました。最近ありがちな安易な恋愛ものや、不倫、暴力、非行などといったものが全くなく見ていてとても気持ちのいいドラマでした。 これを読んでいる方の多くは、おそらく見ていないと思いますので内容を簡単に説明します。主人公は草彅君が演じる28歳の高校教師です。ごくごく平凡な少年時代をすごし、特別優秀な訳でもない彼は、ごく普通の先生でした。そんな彼の生活が一変します。毎年受けている健康診断で異常を指摘され、精密検査のために訪れた病院の主治医から胃癌であることを宣告され、しかも余命が一年と告げられたのでした。28歳という若さでそう宣告された彼は、当然絶望的になります。それまでまじめに働いてこつこつと貯めたお金を無駄に便ったり、お酒に溺れたりします。常々、自分の妻には、「もしおれが癌だと宣告されても、絶対におれには言わないでくれ」と言っているいくじのない私は、きっとおれもこうなるだろうななどと思いながら見ていました。 ところが、ふとしたことをきっかけに、彼は立ち直ります。それからの彼は大きく変わります。以前は、どちらかというとあまり積極的ではなく、押しの強い方ではなかったのですが、それが思ったことを堂々と言える強い人間になりました。そのおかげで、生徒たちからも信頼されるようになり、さらに以前はふられた同僚の女教師ともうまくいくようになりました。やがて、彼女も彼の余命がわずか一年ということを知ります。それでも彼女は、周囲の反対を押し切り主人公の彼と結婚します。結局、彼は最終回で死ぬのですが、最後まで自分の信念を貫き通し、微笑みながら死んでいきます。もちろん我々医療関係者からみれば、こんな死ぬ直前まで元気に教師を続けられるはずがないとか、一度倒れて心停止、呼吸停止になった者が、一週間後に生徒たちのコンサートに歩いて行くなどということは絶対に不可能なことはわかります。そこはドラマですから許してもらうとして、じつに真面目な好感の持てる内容の話でした。 なぜこんな話を書いたかというと、主人公の彼の生き方に共感したからで、私の生き様とは全く正反対で反省させられました。余命一年と宣告されてからの彼は、今日できることは今日のうちにやってしまおう、先の事ばかり考えないで今を大切にしょうという信念に基づき行動をしていました。私はどちらかというと、明日できることは今日はやらないでおこうという方なので、それが積もりつもって消化しきれなくなるというのがいつもの私のパターンです。(実はこの原稿も締め切りを過ぎて書いています。)この性格は死ななきゃ直らないと諦めていましたが、決めました、私の今年の目標は、仕事を溜めない、今できることはすぐに済ませる、これでいこうと思います。(もう3月ですが) それにしても、このドラマの主題歌の「世界に一つだけの花」は久々の名曲でつい口ずさんでしまいます。
そうさ僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい
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