先日、久しぶりに秋田駅前から広小路を歩いてみました。左手は言わずと知れたシャッター街で閑散としていましたが、右手は蓮が咲くお堀が涼し気で、奥の千秋公園の緑とあきた芸術劇場ミルハスがマッチしてとても良い景観でした。 私は広小路の入口現秋田中央警察署の隣で生まれ育ちました。祖父が開設した並木病院で生まれ自宅も兼ねていました。3歳位まで広小路には秋田駅から路面電車が走っていました。路面電車が無くなった頃からデパートが沢山オープンし賑やかな通りとなりました。その中心は何といってもKデパート(2020年より休業中)。当時はエレベーターガールがいて、3階は大食堂、屋上には遊園地がありました。デパート前はスクランブル交差点になっていて日曜日には歩行者天国で賑わっていました。日曜日のお昼に家族で訪れ、私の定番はホットケーキと特製台付きソフトクリームでした。竿灯祭りも広小路で行われ我が家の前が入場口で、病院の3階屋上から見物するのが恒例でした。 平成20年頃から全国の自治体が導入した「コンパクトシティー計画」は、人口減・高齢化に対応し市街地を拡大せず既存の生活圏の利便性を確保するのが狙いでした。秋田市は秋田駅の西側を中心市街地とし、そこに公共施設、商業施設の集約を進めようとしました。しかし事業は進まず現在ではその政策に逆行して「外旭川地区まちづくり構想」という郊外の大規模開発に乗り出しています。私が生まれ育った広小路は見捨てられてしまうのでしょうか? 以前のような商業地は無理ですから、ここは発想を転換して「緑の街秋田市」を打ち出しては如何でしょうか。広小路のシャッター街を全部更地にして公園として整備するのです。イメージとしては札幌の「大通公園」です。大規模な噴水も作り夏は涼を提供します。冬は「さっぽろ雪まつり」のようなお祭りを開催します。市街地の除雪した雪を活用すれば大きな雪像は簡単に作れる気がします。そして地下に巨大なショッピングモールを作ってしまうのです。秋田県の少子化の一番の原因は若手世代の県外流出です。ここはその若手世代をターゲットにします。最低でもファストフードのMドナルド、Mバーガー、○FC、ファストファッションのUクロ、○印良品、百均ショップなど、これだけでも集客は見込めそうです。駐車場は旧産業会館跡地からKデパートの敷地に設置します。(千台以上は駐車可能でしょう) かなり大胆な発想ですが、シャッター街はこうするしか無いように思えますし、お堀の下に中央道を作った実績から地下ショッピングモールの建設も可能な気がします。消滅可能都市寸前の秋田市を若者が誇れる街、住みよい街にするには私の「広小路開発計画」は良いと思いませんか?
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