新年、明けましておめでとうございます。今年も一年よろしくお願いいたします。 以前に比べるとめっきり暖かくなったとはいえそれでも寒い秋田の冬の、お楽しみといえばスキー?スケート?それとも温泉めぐりでしょうか。今年は冬季オリンピックがありますから、テレビの前で応援に燃えるのも4年に一度のイベントですね。 基本的にインドア派の私としては、ストーブの前に陣取って、おやつを傍らにごろごろ読書、が冬の楽しみです。近所のふたつの図書館にいつもお世話になっています。 そのひとつ新屋図書館は、美術大学に隣接して建てられている、こじんまりした市立の図書館です。一度にたくさん借りられて、気が乗らなければ読まずに返していいのが図書館の気楽なところ。週末も開いているし、返却だけなら閉館後でも専用口があるので便利。春夏秋冬の原稿を書くのにもお役立ちです。「セキセイインコの不思議」「枕草子を読む」「3時間台で走るマラソン」などなど。小説を借りることもありますが、自分で買うことの多い文庫本と違って、雰囲気のあるハードカバーでまったりじっくり読めるのも図書館の嬉しいところです。 そしてもうひとつの図書館が「新屋駅の小さな図書館」です。病院の待合室にあるような本棚が二つ、駅の待合室に設置されただけの、このかわいい図書館は、美大とNPO法人の呼びかけでできたと聞いています。「小さな図書館Little Free Library 」というのはアメリカで始まり、本を収めた小さな図書箱を家の前に設置して、地元の人に無料で貸し出したのが最初とか。「一冊本棚から受け取ったら、いつか一冊本棚に入れてください」という趣旨の非営利活動なのだそうです。 駅の図書館の最初の蔵書は、駅を利用する若い人に読んで欲しい本、ということで近隣の方々から寄付されたとのことですが、ごめんなさい。あまり若くない人も利用させてもらっています。書店に行くと、色とりどりの帯やポップやポスターに飾られた、今が旬の本がたくさん。それはそれでワクワクしますが、選択肢の多さに目を回しそう…。ここでは簡単に見渡せる本棚の、ささやかな蔵書の中から一冊、時には数冊のんびり選べます。いつ行っても手に取ってみたい本があるので楽しみです。そして懐かしい本を本棚に見つけた時も、ちょっと嬉しい気持ちになります。 私はというと、たいていミステリーの文庫本を代わりに置いてきます。「お勧めの一冊」かどうかは微妙なところですが、待合室で電車の中で読みながら暇を潰してもらえるかな。 ストーブの前に居ながらにして、いろいろなところへ連れて行ってくれる雪の日の読書。そして図書館ありがとう、です。 とはいえ食う寝る読む、のぐうたらな冬、ほどほどにしないと春がコワイ。たまにはスノトレを履いて、ずんずん外を走りますか…。
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