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<春夏秋冬>

発行日2016/01/10
並木クリニック  並木 龍一
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18歳からの選挙権
 
  今年より「公職選挙法」の改正により、選挙権の年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられます。これにより、今夏予定の参院選から高校生を含む約240万人(おおよそ宮城県の人口と同じ)が、新しく一票を投じられるようになります。ちなみに世界的に見ると、18歳以上から選挙権がある国は約9割で日本もようやく国際標準になったという事です。そもそもこの「18歳選挙権」の目的は「若者の政治意識を高め、その声を政治に反映させる。」事にあります。当選狙いで投票率が高い高齢者重視の政策に偏る風潮をやめ、若者の政治参加を促しその意見を反映して投票率を上げるという事でしょうか。
  今回の「公職選挙法」改正は実に70年ぶりですが、「民法」上の成人は20歳以上と変わらず「少年法」でも20歳未満は少年として保護されます。政府は現行の成人年齢を引き下げ税収入の増加を狙っていると思われますが、これには時間が掛かるでしょう。(実際に酒と煙草もOKという案は直ぐに却下された)私の18歳の頃を振り返ると酒と煙草は常習犯どころか、パチンコはベテラン、競馬も始めていました。ただし政治には全く無知無関心というマセタ「大人子供」でした。選挙権があったら如何だったか想像出来ません。
  18歳から選挙権を持つ事により、若者の声が民意に反映され投票率の上昇につながれば素晴らしい改正との評価を得るでしょう。家族の会話が減っているといわれている昨今、こんな会話もアリでしょう。子:「○○総理の発言マジでヤバくネー?××党の公約?ムリムリムリ!」親:「???」こうなれば親も若者の思考、政治に無関心とはいかず、日本の未来を真剣に考えるようになるでしょう。スマホ中毒も減るかもしれません。「18歳からの選挙権」に私は大賛成です。しかし危惧される事もあります。学校(教諭)の思想に洗脳され一部の政党に傾かないでしょうか。(特に△△教などの怪しい団体)また、少年法に守られているのを良い事に、自ら選挙違反をしたり悪い大人に騙され利用されたりしないでしょうか。(ネット投票が広まり新手の選挙違反が懸念される)
  ところで皆様は選挙投票に行かれますか?私は以前から支持政党はなく特別な支持者もいません。典型的な「無党派層」ですが、政治には興味があり投票には必ず行きます。でも投票とはいえ自分独自の「白票」(無効票)を投じます。白紙のままでは自分の意志が伝わらないので、比例区の政党名の欄にはありません、立候補者名の欄にはいませんと書きます。そんな事をするなら「行かなきゃいいのに」と言われそうですが、投票する(選挙に参加する)のは大人のモラルと考えているからです。(とても大人げない行為ですが・・・)
 
 春夏秋冬 <18歳からの選挙権> から