皆さん、スロージョキングという言葉を聞いた事はありますか?先日81歳の誕生日を迎えられた皇后様が、スロージョギングをされている映像を目にされた方もいらっしゃると思います。 福岡大学教授の田中宏暁先生が提唱されている走り方で、2009年8月に「NHKためしてガッテン」にセンセーショナルに登場した「歩く速さで走る」運動方法だそうです。スローという意味の通り、かなり遅いスピード(歩くくらいのスピードからそれより遅いスピード)で走るため運動経験や年齢に関係なく、歩ける人ならだれでも出来得るというのがポイントです。 かくいう私も、実は今まで全く知りませんでした。町内会の回覧でスロージョキング体験会のチラシをみて興味を持ち、先日説明会に参加してきました。毎日帰宅が遅く、家に帰れば子どもの世話や家庭の仕事で自分の体を鍛える時間をあまりもてないのが現状の今、少しでも簡単に体を動かせる方法を知ることは必要と感じていました。また患者さんに運動をするように指導するのにも、何か役立つのではないかという思いもありました。 スロージョキングのポイントは大きくわけて3つあります。第一は着地。踵で地面をつく過重をやめて、足指の付け根で着地します。イメージとしてはその場でジャンプをした時のつま先から着地することです。第二は歩幅。足幅の半分、10㎝程度。体重を体の真下で支えます。これにより膝や腰の故障の予防ができるようです。第三は運動強度。にこにこペースで走る。話ができ、鼻歌が歌えるぐらいのペースがいいようです。早く走りすぎると無酸素運動になってしまいますが、スロージョキングは有酸素運動になるため、健康保持やダイエットにいいと言われております。 初めての説明会では、方法を教わった後に数分間リズムのよい曲に合わせながら参加者全員で走ってみました。すごくゆっくりのペースで苦しさは感じませんが、終わったらいつもあまりかかない汗をかいていました。それだけ体には負荷がかかり運動になっているのだと思うとビックリしました。 全国的にはこのスロージョキングは今ブームで、スロージョキング協会が認定する指導者がたくさんおられるようですが、秋田ではなんとまだお一人!今後普及していくといいですね。都心では若い女性がスロージョキングから始めて、走れるようになるとその後フルマラソンにチャレンジしているケースもあるようです。私はそこまで本格的にはできそうにありませんが(冷汗)、この「スロージョキング」をマスターしたいと思っています。
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