最近は夏休みに北海道へ行くのが毎年恒例となっている。そういうとよく「登山が趣味ですか?」とか「ススキノに飲みにでもいくのか?」と聞かれるがそうではない。 毎年8月にライジングサン・ロックフェスティバル(通称RSR)が石狩港で行われるからである。 元来の音楽好きが興じてライブなどにちょくちょく出かけていた私ではあるが、数年前に札幌に在住する大学時代の同級生に誘われてRSRに初参加してからすっかりフェスの魅力に憑りつかれてしまい、それ以来その友人と毎年参戦している。 RSRは今年で20周年を迎えた歴史のある音楽フェスで、日本4大フェスの一つと言われている(他にはフジロック、ROCK IN JAPAN、サマーソニックがある)。最大の特徴は「RISING SUN」の名前の通り、最終2日目の朝4時過ぎにみんなで音楽を聴き踊りながら朝日をみること。綺麗な日の出が見られたときは2日間の疲れも吹き飛ぶ爽快感を味わえる。 RSRの楽しみ方、過ごし方は人それぞれ。基本的にはテントサイトに各々テントを張りそこを拠点としてステージをみて歩くのだが、広大な敷地にステージが6か所ほどあり、同時多発的に様々なアーティストがライブを行っている。当然見たいアーティストの出演時間がかぶることも多く、どれを見るかどれを捨てるか悩みながら、更には疲労回復のため仮眠の時間も考慮し、2日間のスケジュールを綿密に練っていく。タイムテーブルの発表がだいたい1か月前くらいなのでその日から当日まで悩みに悩んで予定を立てる。よし完璧!というスケジュールを組んで本番を迎えるのだが、40歳半ばに差し掛かった我々はスケジュール通りには動けずテントで休憩する時間が多くなってくる。まあテントで遠くから聞こえてくる音楽をうっすら聴きながらうたた寝をするのもまた一興である。 出演アーティストはジャンルも年齢も様々で、若いバンドから大御所まで出演する。今年の大御所は山下達郎で一番大きいステージにも関わらず大勢の観客を呼んでいた(私はその時間には敢えて最も小さいステージで昔懐かしいZIGGYを見ていた)。 フェスの魅力はもう一つ、食事の旨さ。大抵の音楽フェスでは多数の出店があり食事には事欠かない。特にRSRは北海道の食べ物屋も多く出店しており、スープカレーやジンギスカン、ザンギ(鶏唐揚げ)など美味しい地元料理を楽しむことができる。8月とはいえ夜中の石狩港は冷え込むことも多く、寒さに震えながら食べる石狩鍋やじゃがバターなどは絶品である。期間中は1日5食くらい食べている気がするがあちこち歩きまわっているせいか意外と体重は増えないものである。 とRSRの魅力を羅列してきたが残念なことにここ2年は大雨。屋外イベントにとっては致命的ではあるがこればかりはあきらめるしかない。長靴と雨合羽で2日間を耐え忍んだ。それもまたフェスの魅力といえばそうなのかもしれない。 今年のRSRは8月10日から11日(厳密には12日早朝)まで。例年このイベントの終了が私にとっての夏の終わりの知らせとなり来年の夏に思いを馳せる。 来年は日程的に全日参加は困難と思われる(来年は通常より遅い開催となる)が、1日だけ、いや1時間だけでも参加したいと早くも密かに企んでいるところである。
取り留めのない話をしてしましましたが、少しでもフェスに魅力を感じた皆様、一度出かけてみては如何でしょうか(しかしRSRは毎年チケットの争奪戦が激しく私のチケットが取りにくくなるかも。他のフェスの参加をお勧めいたします(笑))。
次回は神眼科クリニックの神大介先生にご執筆をお願いしております。
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