最近、身近で起きた、まぎらわしい事例を経験したので、ご報告いたします。 いつの頃からか、運動不足もあいまって、時々、便通が悪くなることがあります。その際は、ヨーグルトを食べ、少し時間がたつと、便通がよくなり、お腹の張りも軽快するのです。ヨーグルトは何でもいいのですが、飲むヨーグルトなどは、簡便に食せます。最近までは、大きめのパックに入ったヨーグルトを食べる分だけ皿に盛って、その上にジャムをのせて、まぜてから食べていました。ジャムは、パンにつけるもので、たいていはブルーベリーを使っています。好みに合わせて量を調整します。夕食後に、お腹の張りが強いと感じた時に、食べています。先日は、夕食後、お腹の張りが強いと感じてはいたものの、日頃の疲れのせいか、眠気の方が強く、早々に寝てしまいました。しかし、お腹の張りが気になってか、夜遅くに起きてしまいました。翌朝、便秘になるのを回避するため、今のうちに、ヨーグルトを食べておこうと、少し薄暗い台所の冷蔵庫から、いつものように、ヨーグルトを皿に盛って、瓶に入っているブルーベリージャムを乗せて、かきまぜて、さあ、食べようかと思った瞬間、いつものような少し紫色がかかった、きれいな色ではなく、より黒みがかかった感じで、何か違和感を感じました。ジャムが少し古くなったのかなと思い、瓶に鼻を近づけると、少しずつ磯の香りが漂ってきました。眠気まなこを、こすって、ジャムの入っている瓶をよく見てみると、それは、まさしく、“のりのつくだ煮”、ごはんの上にのせて食べていたものでした。冷蔵庫の中で、ちょうど、ブルーベリージャムの瓶と、となり合わせに位置し、瓶の大きさも同じくらいでした。“まぎらわしい”。 もったいない感じはあったのですが、残念ながら、その微味を味わうことはありませんでした。この事件以来、ブルーベリージャムをのせては、ヨーグルトを食べていません。最近では腸内細菌にいいと宣伝している、LG21乳酸菌の入っているものが、さっぱりとした味わいがあり、食べています。LG21乳酸菌には、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)の活動を抑制する効果があるとのことです。
開業してから、医院の宣伝を考えて、NTT電話帳には、毎年、ある程度の大きさの、カラーの広告を掲載しています。先日、医院宛に、広告掲載の料金払込取扱票が届きました。封を切って中から払込票をとりだすと、その裏には、自院のNTT電話帳に掲載してある箇所を、そのまま切り取って張ってあるのです。払込票には、30日までにお近くの郵便局へ!!昨年も広告を出したのに、今年から払込票が送られてきたことに疑問がありましたが、NTTの電話帳の広告の支払いだから仕方がない、期日までに支払わなければならないと、振込を考えていました。しかし、何か払込を急がせている感が否めなくて、よく裏面を読んでみると、小さな字で、「この郵便物は当社発行の全国官公庁電話広告簿(地域版)の広告申込案内ですので、日本電信電話(株)発行の職業別電話帳と混同なさらぬ様お願いします。」と記載してありました。“まぎらわしい”。 封筒の差出人は、株式会社日本電○広告であって、確かに、NTTとは別物でした。タウンページのホームページにも、広告を切り抜き貼付した振込用紙にご注意くださいとあります。ここで、NTT電話帳の広告を作成するときに、担当の方が言っていた言葉が、脳裏にうっすらと蘇ってきました。そのときは、まさか、そんな詐欺まがいなことがあるものか、まさか自院には、そんな請求書なんか届くものかと、半信半疑でいたのです。また来年も、まぎらわしく、請求書を送りつけてくるのでしょうか。
医療の臨床の場でも、“まぎらわしい”疾患は、いつも隣合わせでいます。時には、鑑別に苦慮し、悩ませることがあります。この先、また、どんな“まぎらわしい”ことに、出会うことでしょう。
次回は秋田赤十字病院神経内科の原 賢寿先生にお願いしました。よろしくお願いします。
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