昨年のある夜突然の電話。親友の相馬さんが御他界なされたとのお知らせでした。意識がない状態ですから其のうちにとの御家族のお言葉についお逢い出来ないままだった事が悔やまれてなりません。学生時代と卒業後とずっとずっと御一緒だった相馬さん。淋しさと悲しみが胸一杯に広がりましたが其の一方で楽しかった思い出も走馬燈の様に浮かんでまいりました。新幹線も何もないあの頃は夜行列車でよく学会へ出かけ、帰りも又夜行列車。帰宅後はすぐ診療室へと本当に2人ともあの頃は元気でした。5月の連休にはよく海外へ出かけました。5月のパリはマロニエの花が美しく咲きみだれ、“パリの屋根の下”のうたを口づさみつつ散歩しました。4月のアルプスも忘れられません。登山電車は雪にかこまれ白一色の世界でした。インターラーケン、夏のアルプスをもう一度とお約束しましたのに旅立ってしまわれました。私はまだ一寸元気でいます。あの世とかで又お逢い出来たらどんなに楽しいでしょうなんて夢みたいな事を考えてみる今日この頃です。どうぞ安らかにお休み下さい。心から御冥福をお祈り申し上げます。 次回は眼科の桜庭晴美先生にお願い致します
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