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<ペンリレー>

発行日2005/09/10
市立秋田総合病院  重臣宗伯
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音楽CDを焼く
 
 10年以上も前のことです。当時マックであればエクセル、ワード、ドローなどの大概のソフトなら扱えるぐらいにはなっていました。あるときMacFunという雑誌で’マック・ジュークボックス化計画’という記事を目にし、コンピューターで単純に音楽CDを聴くだけでなく、曲をため込んで自由に再生して聴くことが出来るということを初めて知りました。しかし、その時点では’コンピューターで音楽が扱える’ぐらいの認識でしかなく、自分で扱えるようになるとは思ってもいませんでした。
 自分で音楽CDを作れるようになるには、さらに5年以上の月日が必要でした。1997年にオーディオ入出力ポートのある Power Macintosh 8500/180を、2000年12月に外付けCD-R/RWドライブを購入してようやく環境が整ってきました。この頃は子供たちも中・小学生で、頻繁にCDをレンタルで借りてきてはミニコンポでカセットテープにダビングしていました。カセットテープは無造作に扱ったり、プレーヤーの調子が悪かったりすると、時に再生中に内部に巻き込まれてちぎれそうになったりすることがあり、CDに焼くことを思い立ちました。そこで、音楽を扱うならmp3だろうと考え、早速音楽データをmp3ファイルに変換するソフトを購入しました。このソフトを使うと、簡単に音楽CDから曲をmp3ファイルに変換する事ができ、コンピューターのオーディオ出カポートにスピーカーを接続すると、それなりに満足できる音で聴けるようになりました。これでかなり気を良くして、次の目標であるCDの作成に取りかかりました。しかし、これはそう簡単ではありませんでした。ソフトのマニュアルにはmp3からCDが焼けると書いてあるのですが、何度試してもうまくいきません。結局、第2の目標は達成できないまま頓挫してしまいました。悔しい思いをしながら数ヶ月が過ぎ、たまたまCD-R/RWのライティングソフトをいじっていたところアナログ録音のメニューを見つけました。これはコンピューターのオーディオ入力ポートに外部オーディオ機器のヘッドホン出力を接続し、画面上でのリアルタイムでの録音操作で、録音されたものをAACファイルに作成するというものでした。AACファイルはmp3と違って圧縮されていないため、ファイル容量としてはmp3の10倍ほどもかさばりますが、これで問題なく音楽CDを焼くことができるようになりました。これで第2の目標も達成できて、自己満足の度合いはかなり高かったのですが、難があるとしたら時間がかかることでした。例えばシングル十数枚を1枚のCDに焼こうとすると、ミスをしなくても1時間近くかかります。録音操作はアナログ録音と同じですから、開始と終了の時点で気を抜くと失敗して、出だしが切れてしまったり、最後に余計な音が入ったりしてしまいます。さらに入力レベルの設定を変更してしまったりすると、でき上がったCDが曲によって音量が違ったりしてしまいます。作っていたのはもっぱら子供たちが好きでレンタルしてきた曲でしたが、CDからだけでなく、昔のカセットテープや小学校の授業での朗読大会を録音したテープをCDに焼き直ししたり、吹奏楽をやっている娘に、ビデオに録画した演奏から音だけを取り出してCDに焼いたりもしました(これは結構受けました)。マックに取り込んで処理した後は改めてmp3に変換して保存しています。コンピューターで作業をしているはずなのに手作業の部分も多く、決して使いこなしているという感じではなかったのですが、自分のコンピューターがジュークボックス化していくのは結構楽しいものでした。
 3年ほどもこのような手作りでCDを焼いていたのですが、昨年の夏にPower Book G4を買うことになり、標準で付いているiTunesというソフト使ってみて本当にびっくりしました。音楽CDを挿入すると自動的にこのソフトが起動し、クリック一つでmp3ファイルに変換してくれるし、そのmp3ファイルから、これも簡単に音楽CDが作れてしまうのです。
 この違いは例えてみれば、これまでが自転車で砂利道を走っているとしたら、今は車で高速道路を走っているという感じです。この面での技術の進歩には目をみはる思いでした。 これからの計画としては手元にため込んだ2300曲ほどをiPodに移し、さらにカーステレオをiPod対応のものにして、いつでも、どこでも音楽が聴けるようにしたいと考えています。
 次は市立病院緩和ケアチームのリーダーである、外科橋爪先生にお願いします。
 
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